富津市議会 2022-03-03
令和 4年 3月定例会−03月03日-04号
令和 4年 3月定例会−03月03日-04号令和 4年 3月定例会
令和4年2月招集
富津市議会定例会会議録(第4号)
議 事 日 程
令和4年3月3日(木) 午前9時30分開議
日程第1
一般質問
(
個人質問)
日程第2 議案第8号から議案第11号まで
(
総括質疑、
委員会付託)
日程第3 議案第16号及び議案第17号
(
総括質疑・
委員会付託省略)
日程第4 報告第1号から報告第4号まで
(
総括質疑)
日程第5 決議案第1号
(提出者の説明、質疑、
委員会付託省略、討論、採決)
〇本日の会議に付した事件
1.開 議
1.議長の報告
1.猪瀬 浩君の
個人質問
1.
千倉淳子君の
個人質問
1.三木千明君の
個人質問
1.議案第8号から議案第11号まで
(
総括質疑、
委員会付託)
1.議案第16号及び議案第17号
(
総括質疑・
委員会付託省略)
1.報告第1号から報告第4号まで
(
総括質疑)
1.決議案の上程(決議案第1号)
1.提出者の説明
1.決議案第1号
(質疑、
委員会付託省略、討論、採決)
1.散 会
〇
出席議員
1番 宮 崎 晴 幸 君 2番 渡 辺 純 一 君 3番 三 富 敏 史 君
4番 福 田 好 枝 君 5番 関 努 君 6番 猪 瀬 浩 君
7番 諸 岡 賛 陛 君 8番 三 木 千 明 君 9番 千 倉 淳 子 君
10番 山 田 重 雄 君 11番 平 野 英 男 君 12番 佐久間 勇 君
13番 渡 辺 務 君 14番 石 井 志 郎 君 15番 平 野 明 彦 君
16番 福 原 敏 夫 君
〇
出席説明員
市長 高 橋 恭 市 君 副市長 小 泉 義 行 君
教育長 岡 根 茂 君
総務部長 中 山 正 之 君
総務部参与 石 川 富 博 君
市民部長 鹿 島 和 博 君
健康福祉部長 坂 本 秀 則 君
建設経済部長 茂 木 雅 宏 君
教育部長 平 野 勉 君
総務課長 高 梨 正 之 君
〇
出席事務局職員
事務局長 重 城 祐 主幹 大 川 美佐子
係長 三 木 貴 好
────────────────────────
開 議
令和4年3月3日 午前9時30分 開議
○議長(渡辺務君) 皆さん、おはようございます。ただいまから、本日の会議を開きます。
────────────────────────
議長の報告
○議長(渡辺務君) 日程に入るに先立ち、私から報告します。
本日の説明員は、
感染防止対策のため、議事に関係する者のみが出席していますので、御了承願います。
次に、本日、議場内の写真撮影の申出があり、これを許可しましたので報告します。
以上で、私からの報告を終わります。
────────────────────────
猪瀬 浩君の
個人質問
○議長(渡辺務君) 日程第1、
一般質問。
昨日に引き続き、
個人質問を行います。
富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。
なお、質問時間は答弁を含めて45分以内ですので、念のため申し添えます。
初めに、6番、猪瀬 浩君の発言を許可します。6番、猪瀬 浩君。
〔6番 猪瀬 浩君登壇〕
◆6番(猪瀬浩君) 議席番号6番、
諸派市民の声の猪瀬 浩でございます。本日は
一般質問の時間の中で
個人質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は通告に従いましてまず最初に、
新型コロナワクチン接種における副反応等について質問をさせていただきます。
3回目の
ワクチン接種がスタートしているわけでございますが、1回目、2回目の接種のときもそうですが、接種による副反応が怖くて様子見をしているという話も聞きます。
そこでお尋ねいたしますが、富津市としてもし
万が一ワクチン接種によって副反応が出てしまった場合、どのような
バックアップ体制を整えているのかを教えていただければと思います。
続いて、
公有財産の今後の在り方のうち、
民間活力の導入について質問してまいります。
1月下旬に、栃木市が市所有の運動公園の敷地を民間に無償で貸与等したことに対し、公平公正かつ公正性を考えたときに、問題があるのではないかと住民訴訟を起こされ、裁判所から市の主張は合理的ではないので、見直すべきだという判決を言い渡された
ニュースが報道されたことは、御存じのことと思います。
そこで、まずお聞きしたいこととして、富津市でも現在
公有財産の
維持管理等において、
民間活力の導入を進めておりますが、この
ニュースを聞いて富津市における
公有財産の
民間活力の導入について、支障が出るなどの懸念を感じているかどうかをお答え頂ければと思います。
続いて、3点目ですが、富津市み
らい構想のうち、市民との連携と協働について質問してまいります。
富津市は、現在、今後10年間の富津市の将来ビジョンを定める富津市み
らい構想を策定しようとしておりますが、現在の案の中には、市民との連携と協働という段落があります。
そこでお聞きいたしますが、この富津市み
らい構想を策定するに当たって、市民から
意見収集の方法や市民への策定案の周知の方法、状況を教えていただければと思います。
以上をもちまして、第1回目の質問とさせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いいたします。
○議長(渡辺務君)
猪瀬議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。
〔市長 高橋恭市君登壇〕
◎市長(高橋恭市君) 猪瀬 浩議員の御質問にお答えいたします。
初めに、
新型コロナワクチン接種について、副反応等についての御質問にお答えいたします。
現在、接種が進められている
新型コロナワクチンは、非常に高い効果があると言われていますが、接種後、体内で
新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、様々な症状が現れることがあると聞いています。
本市では、国の手引きにのっとり、接種を受けた方に対し接種後15分または30分、
接種会場で経過を観察しています。その際に体調不良が見られた場合は、会場内に設けた
救急ブースにて、医師及び看護師がその対応に当たり、
アナフィラキシーショックなどの重篤な症状の場合には、医師の判断で二次
救急医療機関や
君津中央病院への
救急搬送など、消防署も含めた
連携体制を整えています。
なお、
協力医療機関での
個別接種の場合も、
救急対応は同様であります。
ワクチン接種会場から帰宅された後に、体調の変化や異常を感じた場合の対応につきましては、接種後にお渡しする文書で、
かかりつけ医への受診や国、県の相談窓口、夜間の受診などをお知らせしています。
次に、
公有財産の今後の在り方について、
民間活力の導入についての御質問にお答えいたします。
市が行う契約などの手続につきましては、職員に対して法令等を遵守し、適切に行うよう指示しております。
また、必要に応じて弁護士などの専門家に相談した上で、事務を進めるよう指示をいたしております。
そのため、行政として使用しない施設などで、
民間活力の導入による
有効活用を検討することに、特段の支障は生じていないものと認識しております。
次に、富津市み
らい構想について、市民との連携と協働についての御質問にお答えいたします。
富津市み
らい構想は、市が目指す10年後の将来像を市民の皆さんにお示しするとともに共有し、その実現に向けて市民の皆さんとともに施策を着実に実行するため策定するものであります。
市民の皆さんとの協働により
まちづくりを進めていくためには、市民の皆さんが市の現状や将来についてどのように考えているのかを共有することが重要であると考えています。
このことから、市民の皆さんから御意見等を頂くため、令和3年5月に
市民アンケート調査を実施したほか、富津市み
らい構想会議及び議員の皆様からも
素案策定時から御意見等を頂いてまいりました。それらを踏まえ、今回富津市み
らい構想(案)を策定いたしました。
富津市み
らい構想(案)につきましては、2月22日から
パブリックコメントを実施しており、
市ホームページ、
安全安心メール、
LINE公式アカウントによる周知のほか、広報ふっつ3月号にも掲載し、市民の皆さんから御意見を募集させていただいております。
○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) すいません。それでは、
新型コロナワクチン接種の副反応等における再質問を行わせていただきます。
さて、この
ワクチン接種は、今市長もお話ありましたが、
新型コロナウイルスに感染しにくくしたり、感染した場合でも重症化しにくくするために、
予防接種として国民に接種してもらいたいと国の方針として進められているものであります。
そして、この
ワクチン接種を行うことによる効果は、一定割合出ていることから、
新型コロナウイルス感染症の脅威を防ぐために非常に有効であると言われております。
一方で、懸念材料として国が公開しているデータとなりますが、今年の1月時点では2億回程度の国民の方が接種をされている中で、約3万1,000件の副
反応報告が上がってきているわけであります。割合に換算しますと、約6,500回の接種で1件の副
反応報告が上がっている計算になります。
それを基に、上総4市の
接種状況を見ますと、1回目、2回目の
接種状況が約52万件という形になっていると思いますので、単純に
割合計算をすると80件ぐらいは副
反応報告が上がってきているのかなと思うわけですが、実際に現状の上総4市において接種した医師などから、何件の副
反応報告が上がってきているのか。
また、
予防接種健康被害救済制度を活用した市町村への申請が、何件上がっているのかを教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
ワクチン接種後に、副反応の疑いで
医療機関を受診し、その症状について
予防接種との関連性が高いと認める場合には、
当該医師は、
予防接種法第12条第1項の規定に基づきまして、
厚生労働大臣に報告しなければならないとなっております。
報告された内容につきましては、第2項の規定に基づき、県を通じ当該市に対し通知されます。
君津地域近隣3市の状況につきましては、公表されておりませんので回答できませんが、本市におきましては、現在まで県から4件の通知がございました。
また、
予防接種法の規定に基づく
予防接種健康被害救済制度による本市への申請は1件あり、現在、市の
予防接種健康被害調査委員会の開催を調整しているところでございます。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。富津市の報告は今頂いたんですが、上総4市の医師会にお願いしていると思います。それをちょっと4市として情報が把握できていないということは、ちょっと驚きました。
実は、1回目、2回目の接種で手、指、腕、顔面が腫れたり、しびれや痛みの副反応が出た方を知っておりまして、その方は2回目の接種後4か月以上たった現在も、いまだにしびれ、痛み、筋力低下、感覚障害が残っているという診断書が出ております。
これは、医師会に対して厚労省のほうが求めている副
反応疑い事例として報告を上げるようにと通達を出しております。身体の機能の障害に至るものの疑いがあるんではないかと思われるわけであります。
しかしながら、診察をしてもらった医師、また接種してもらった医師からは、「厚労省に報告を上げる事例かどうか、その医師の方が判断できないので、厚労省への報告はしない」と、副反応を訴えている患者さんに伝えたそうであります。
ワクチン接種と副反応の
因果関係を認定するのは、厚労省が判断することで、診察をした医師の方は、疑いがあると感じたら報告をすればよいというふうに思うわけでありますが、報告をしない、これは大きな問題であると思います。
上総4市としては、千葉県や医師会と協議をして、副反応の疑いが発生した場合、医師会に対してしっかりと厚労省に報告するように通達を出していないのでしょうか。お願いをしていないのでしょうか。
副
反応疑いは疑いとして、しっかりと厚労省に報告を上げるように徹底してもらうべきだと思いますが、市の見解をお伺いしたいと思います。
併せて、この方が長期の副反応いまだに起きているということで、そういう方は
君津中央病院のほうに回されて、
中央病院の医師の方に診断をしてもらうということになっているということでありますが、
君津中央病院の方からも、厚労省への報告はしないということで言われたそうでありますので、
君津中央病院企業団議会における行政側の委員でもある小泉副市長に、医師会及び
君津中央病院で定められている副
反応患者の
対応ルールについてお伺いさせていただければと思います。
○議長(渡辺務君) 副市長、
小泉義行君。
◎副市長(
小泉義行君) お答えいたします。
診察をした医師が、
ワクチン接種を受けたことによるものと疑われる症状であると判断した場合は、
予防接種法、先ほども部長が申し上げました
予防接種法第12条第1項の規定に基づき、「報告をしなければならない」となっております。そのように認識しております。
また、2点目の医師会及び
君津中央病院で定められている副
反応患者の
対応ルールはという御質問でございますが、これにつきましては、医師会及び
君津中央病院は本法令に基づきまして、「医師の判断により該当となる場合は報告をしている」と、このように聞いております。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) もうちょっと今の答弁なんですが、これ厚労省のほうから出ているものなんですけど、確かに副反応の疑いというより、副反応だと思われると医師が判断した場合には、報告をするんですが、厚労省のほうとしては、
ワクチン接種との
因果関係が示されていない症状も含め、幅広く評価を行うために、当面の間、以下の症状について報告を積極的に御検討くださいということで、かなりの、ただしびれましたとか、そういうものも当時上がっていたわけであります。
そういった中で、やはり同じような症状の方も何件か上がっていたわけですので、やはり医師の方に判断を委ねますというと、医師の方は分からないんであれば、上げなくてよいという判断になってしまいますんで、そこのところは行政としてしっかりと、こういった疑いがあるんであれば、念のため上げてくださいという方向を検討していただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。
では、続きまして
ワクチン接種について、副反応の接種をためらう方に関する再質問をさせていただきます。
国の方針としましては、
ワクチン接種を2回行った方に対して、
接種証明をする
ワクチンパスポート制度を進めているわけでありますが、副反応などが出てしまって、2回目以降ためらっている方がいるということは、市が上げている
接種状況から見ても見受けられるわけであります。
ワクチン接種は、義務ではなく個人の自由で選択できるものであります。しかしながら、
ワクチンパスポート制度などによって現在
ワクチン接種をしなければ仕事ができなくなるといったような風潮も出始めてきております。
こういった一種の
ワクチン接種ハラスメント抑止のためにも、富津市として何か取り組んでいたり、取り組んでいこうとする考えはあるのか、お聞きしたいと思います。
例えば、不幸にも副反応の疑いが出てしまった方に対しては、その後の
ワクチン接種が難しくなるかと思いますんで、周囲の方が配慮できるように、副
反応疑いによる今後の
ワクチン接種が厳しい方であるといったような
公的文書の発行を市独自で行ったり、国、県にも要請していってもらいたいと思うわけですが、市長のお考えをお聞かせいただければと思います。
○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。
国からは、
ワクチンパスポートは、あくまで接種の事実のみを証明するものであるため、発行それ自体が直ちに差別につながるものとは考えていないこと及び
ワクチン接種は任意であり、
ワクチンパスポートの取得や開示を強制することは、適切でない旨が、
厚生労働省の
ホームページに示されております。
また国では、その利用に関して接種を受けない方への不当な差別につながらないよう、今後周知していくとのことです。
本市におきましては、現在、公的な文書の発行は考えておりませんが、
ワクチンの未接種が接種の強要や不当な差別につながらないよう、国の動向を注視しながら対応してまいります。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
では、続きまして
公有財産の今後の在り方における
民間活力の導入の再質問を行わせていただきます。
富津市では、少子化に歯止めがかからず、市の限られた人材、財源の中で多様化する
保育ニーズに対応し、子供の
保育環境の向上を図っていくためには、民間の力を活用した質の高い
保育事業の展開が不可欠であるとし、富津市
公立保育所再
配置計画を策定していこうとしております。
この前段としまして、15年前に
富津市立青堀保育所に対して、
民間活力の導入を進めたわけでありますが、少子化などによって
民間事業所の採算が取れなくなったということで、30年間の契約を待たずして
契約解除の申出があったわけであります。
その後、現在令和5年度からの
次期民間事業者の募集を行っているわけでありますが、その条件の中としましては、土地は
無償貸与、建物も
無償貸与、建物などの修繕費は原則市が負担するといった内容となっており、事業者としては建物などの修繕費の心配を大きくすることなく、その分保育士の給与水準を高めたりして、質の高い
保育事業に打ち込めることになるのかなと推測されます。
保育事業は、
子育て日本一を目指すとうたう富津市において、最
重要公益事業であるわけですので、そのような優遇措置を設けることはよいことだと思いますが、一方、公平・公正性の観点からすると、自前で施設を有し、修繕費などにおいても運営費の中から捻出している
民間幼稚園などにおいては、不公平感が生まれることになるかと思います。
また、今後の
富津市立公立保育所再
配置計画において、
青堀保育園よりも預かり児童数が少ない
公立保育所においても、
民間事業所に運営を移管していきたいという方針が示されていますが、市が所有する土地や建物の扱いはどうなるのでしょうか。
民間幼稚園なども含め、
保育事業における
民間活力の導入に際し、その
保育施設に対する
公的支援を次期
青堀保育園運営方針同様、建物の修繕費については市も補助するといった形にしていかないと、公平・公正性が保たれないと考えるわけですが、市として民間が所有する
保育施設などの修繕費の補助を出していくといった形で今後考えていると捉えてよいのか。
もし、
民間幼稚園やほかの
公立保育所を今後民間移管するに当たって、そのような
公的補助は考えていないのであれば、なぜ
青堀保育園だけそのような条件としたのか、市の見解をお伺いさせていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
青堀保育園につきましては、令和5年4月からは市が所有する土地・園舎を借り受けた法人が
民間保育園として事業を実施いたします。建物等の改修は、事前に協議を受け所有者である市が負担するものとしております。
今後につきましては、富津市
市立保育所再
配置計画を進めていく中で、それぞれの施設の状況や移管に当たっての状況に応じて、あらゆる手法を検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。ちょっとほかのほうはまだ決まっていないということですが、
青堀保育園がどうしても先行して行わなければいけないということで、今回このような方針を出しましたので、そことあまりにもかけ離れた方針を出さないように、しっかりと公平・公正性のほうの検討をしていただければと思います。
では、続きまして、
遊休公有財産の
賃借料契約の取扱いについてお伺いいたします。
富津市では、
遊休公有財産の
民間活力の導入を進めようと、公有地の面積に対して
平米当たりの
公示価格を掛けた金額に、さらに1000分の3を掛けた金額を
月額賃料として貸し出す方針としているかと思います。
この
計算方式は、一般的に富津市の土地を例えば一時的に駐車場などで借りたいとした場合の
決算方法と同様ですので、この
計算方法ではじかれた金額よりも高い賃料で契約をすれば、公平・公正性は保たれることになるかと思います。
ただ、そうは言っても、利用価値が低い公有地などにおいては、この計算式では借り手がつかないことも考えられるわけであります。その場合、
民間同士の取引であれば、世間相場に合わせて値下げをしたりするわけですが、
公有財産においては、そのような理由で値下げをすることは難しいかと思います。
公有財産の賃料などの値下げをするとすれば、
民間事業者がどれだけ公益性ある事業を展開してくれるかを、誰が見ても客観的に妥当であると判断ができるように示す必要があるかと思います。
今回の栃木市の
ニュースは、その公益性ある事業を展開してもらえるという客観的な妥当性を示さなかったということで、裁判所の判例が出たのかと思います。
富津市において、
公有財産の
民間活力の導入に際し、
公示価格より下回る金額で
公有財産を貸すこともあると募集要項にうたわれていたりするわけですが、減額における公益性の必要割合及びほかの
賃料規定との公平・公正性の担保を市としてどのように定めているのか、教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
実施している閉校などの
利活用事業者の募集では、貸付料の基準額を定めておりますが、価格のみを条件とする入札とは違い、相手方の
提案内容の様々な面を総合的に審査し、最も優れた相手方を選ぶ
プロポーザル方式を採用しており、基準額以下での提案も可能としております。
審査においては、
提案内容が富津市の政策に貢献、整合するか、市及び地域の活性化につながるかなどを総合的に評価し、
優先交渉権者を選定しておりますことから、公平・公正性は確保されているものと考えています。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。個別な案件については、個別に議会のほうに上がってくるかと思いますが、まず基本の方針としまして、栃木市のほうも公平・公正性が保たれているということで契約をしたと思うわけですが、実際に裁判に上げられてしまうと、おかしいんではないかという判例が出てしまったわけであります。
こういったことがないように、しっかりと吟味した方針を打ち出していただき、また個別に決めていくときには、注意をしていただければと思います。
じゃあ、最後のテーマに移らせていただきたいと思います。
富津市み
らい構想のうち、市民との連携と協働に対する再質問に移ります。
富津市み
らい構想(案)とは別に、策定のための
市民アンケート調査報告書が昨年11月15日に
市ホームページにて公開されました。その内容を見ますと、性別、年代問わず9割近い方から、富津市の公共交通問題を何とかしてもらいたいという大きな声が示されています。
しかしながら、富津市としましては、この公共交通問題に取り組む快適な便利なまちという施策テーマを、防災、防犯などに取り組む安全で安心なまち、子育て支援策に取り組む子育てしやすいまちと同レベルの重点施策テーマにしていないわけであります。
そこでお尋ねしますが、今後10年間の富津市がこうなってほしいと回答した市民から、一番多く要望が出ている公共交通問題を、なぜ3つ目の重点施策テーマに掲げないのか、その理由を教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
富津市み
らい構想(案)において掲げております8つの施策テーマのうち、
市民アンケート調査結果により、市民の皆様の多くが目指すべき
まちづくりとして掲げている施策テーマを、重点テーマとして設定しております。
市では、8つの施策テーマ全てが将来像実現に向けての柱になると考えており、公共交通問題に力点を置かないという考えではございません。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。もちろん、8つのテーマどれも大事なことであり、優劣はつけられないとは思います。
ただ、その中でも優劣をつけて2つと上げたわけですので、もう1つやっぱり市民の方が一番求めている、このもう1つの3つ重点施策に上げてもよかったんではないのかなということで、理由をお伺いさせていただきました。
アンケート結果では、やっぱり市民の方々は公共交通問題を何とかしてほしいということで、回答を頂いたわけであります。その回答に対して、やはり市としてもじゃあ重点でいきましょうかというふうにしていかないと、アンケートの結果が何だったのかということが分からなくなってしまうかと思います。
富津市としては、これ議会なんかでも質問させていただきましたが、今後10年間の富津市の将来ビジョンを定める最上位計画である富津市み
らい構想を、既存の計画等が幾つかある中で、そういうものを結びつけると考えている節があるのかなというふうに思ったわけですが、そういったものは既にお願いをして、市の計画一覧でつくっていただいているわけであります。
令和4年の6月定例会において、議会に承認をしてもらいたいとするこの富津市み
らい構想は、単なる既存計画を束ねるためのものではないと私は思うわけであります。市民が望む10年後の未来像を実現するために、アンケート調査を行って市民の意見も伺う、市民との連携と協働のもとにつくり上げられるものだと私は思うわけであります。
富津市み
らい構想(案)を読んだという市民の方から、「目指す10年後の姿というところがあるけど、その文言の中で「何々となっています」という表記があるけど、「何々にしていきます、何々を目指します」という表記であるべきではないか」という御指摘を頂きました。
令和3年9月の時点で議会に示された素案では、この目指す10年後の姿という項目すらなかったわけでありますが、私を含めた様々な議員から、「これから先の富津市はこんなふうなことを目指していくんだね、わくわくするねといったものにするべきだ」という意見が多かったわけであります。
その後、令和3年12月の議会で修正されたものを見たとき、目指す10年後の姿が加わったのを見て、よかったと私は単純に喜んだわけですが、「何々となっていますだと、自然任せ、他人任せのような印象を受け、市の本気度、意気込みが見えない文章になっている」との市民の方からの指摘を頂き、言われてみればそうだなと思ったわけであります。
こういったことを踏まえてお聞きいたします。
先ほど冒頭の答弁でも市長から御回答頂きましたが、改めてお聞きいたします。
この富津市み
らい構想は、何のために策定しようとするのか、市長の考えをお聞かせ頂ければと思います。
○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。
現在、市では総合戦略や各施策分野における個別計画を策定し、それぞれに目的・目標を掲げ、その達成に向け着実に施策・事業を実行しているところでございます。
こうした中、将来自分たちの住んでいる市や地域はどのようになっていくのか、また、市はどのような富津市を目指して取組をしていくのかというお話を多くの方から頂きました。
市民の皆さんをはじめ、多くの方々から見ますと、個別計画で目指しているところは分かるけれども、富津市全体として何を目指しているのか、各個別計画が市全体の中でどのような位置づけになっているのかが明確になっていないということが、先ほど申し上げたような御意見につながっているのではないかなと、そのように感じた次第であります。
このようなことから、今回、市が目指す10年後の将来像を市民の皆さんに分かりやすく示させていただき、市の計画や施策体系の最上位に位置づけ、総合的かつ計画的な
まちづくりの指針とする富津市み
らい構想の策定を進めることといたしました。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。いろいろ深い思いがあるのかと思います。そういった思いを、やはりしっかりと市民に伝えてもらいたいと思うわけであります。
本来、この富津市み
らい構想ですが、3月末の今回の議会で承認を頂く予定であったと思います。それがアンケート結果の取りまとめなどの遅れによって、今度の6月議会に延期となったわけでありますが、それでしたら私は9月頃でもよいのではないかと思うわけであります。
この3月末までに定めたかったのは、今年、今年度富津市制50周年の年もあってということだと思うわけですが、現時点で間に合わず来年度、4年度になってしまうわけです。
このみ
らい構想は、国からこの日までに策定しなさいと言われているものでもないわけですので、そうであれば、そこまで急ぐ必要はないのかと思うわけであります。
今回、私が市民の方から意見を頂いたように、市民にこの案をしっかりと見てもらえれば、なるほどと思うような貴重な意見も頂けるわけですので、その機会は多く取るべきだと思います。
その中で、先ほど市長の御答弁がありましたが、2月現在もう既に
パブリックコメント取っています。その1回をまとめて、最終的に6月の議会に上げているということで、市民の方から聞くタイミングは1回しかないかと思います。
私は、よく
パブリックコメント取るときに、市民の方から言われるんですけど、1回市の回答を見て、それを踏まえてもう少し突っ込んだ質問をしてみたいというようなことを言われます。
そういったところでちょっと質問なんですが、今度の6月に策定しなければならない理由をちょっと教えていただければなと思います。できれば、1回
パブリックコメント取って市の考えを介して、もう1回
パブリックコメントを取ってみてもよいかなと思うわけで、そういった意味では、9月頃に策定してもよいのかなと思うわけですが、今度の6月議会にこのみ
らい構想を上程しなければならないと決めた理由を教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
市といたしましては、市が目指す10年後の将来像の実現に向けて、できるだけ速やかに市民の皆様とともに取り組んでまいりたいと考えており、そのためには、市の総合的かつ計画的な
まちづくりの指針が必要となることから、富津市み
らい構想の最終案を令和4年6月議会定例会に議案として上程する予定といたしました。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 実は、このみ
らい構想、ほかの議員の方々もそうですが、私が1期目に議員になったときから、つくるべきだと言われていたものであります。もう既に6年たっているわけです。
そういった中で、急ぐべきだったんであれば、もっと先に、もっと早く急ぐべきだったと思うんですけど、この段階で上げてきて市民の方に
パブリックコメント取るのが1回だけ、市民の方と一緒に速やかにこれを着実にやっていきたいということなんですが、市民の方がちょっとどこかに追いやられてしまっているような感じも受けますので、そこのところはぜひやはり市民の方にこういう形で富津市盛り上げていこうよと言ってもらえるように、もし検討していただけるんであればお願い、9月とかにお願いできればなと思います。
では、続いての最後のテーマですね、自分たちが暮らすまちは自分たちでよくする機運向上について再質問させていただきます。
自分たちが暮らすまちは、自分たちがよくする、この文言はみ
らい構想案の市民との連携と協働の段落の
まちづくりに関する意識の醸成の中に記載されています。
私は、
一般質問の場で民助、市民がボランティア精神を持って、市とともに住みよい地域づくりをしていこうという機運を高めていくことが大事であると常々訴えさせていただいております。
市民としても、その機運を高めるために市民活動や地域活動、各種団体が協働して行う活動に対し積極的な支援を行い、市民の皆さんが活動しやすい環境を整えていきますと記載をしております。
市民アンケートの結果の中で、富津市の強みとして古墳や文化財が多くあるところといった回答が取り上げられていましたので、この古墳分会保存活動を例に、現状の課題を幾つかちょっと上げさせていただければと思います。
内裏塚古墳は、国指定史跡として認定をされており、上野塚古墳や稲荷塚古墳、九条塚古墳、三条塚古墳は市指定史跡として認定され、内裏塚古墳群については、千葉遺産100選に選ばれるなど、市内外から文化財として非常に注目されているわけであります。
富津市は令和2年10月の市計画一覧表の中で、富津市内裏塚古墳群保存活用計画を定め、令和4年度から令和13年度まで、その計画にのっとって取り組んでいく予定としておりました。
この計画策定案は、令和3年11月頃の市計画一覧表の中からは削除されてしまったようですが、今回の市民アンケート結果の中では、この内裏塚古墳群は富津市の強みであるという回答があったわけであります。
そんな内裏塚古墳群ですが、内裏塚古墳は現在も地元住民の方たちによって定期的に整備されていますが、それ以外の古墳については、あまり手も入れられておらず、雑木や雑草などで覆われてしまっているなど、管理されていない状況に嘆く市民の声も多く聞くわけであります。
文化財登録されているんだから、市にしっかりと管理してほしい、そのような声も聞くわけですが、文化財保護法や富津市文化財の保護に関する条例に基づき、個人所有である古墳については、その所有者が原則保存活動をしなければならないと定められているため、現状では所有者任せになっているところがあるかと思います。
しかしながら、現在所有者の高齢化や代替わりも進み、個人では管理ができない状況となっています。言うならば、管理不全文化財、このような状況に陥っているわけですが、文化財保護法や富津市文化財の保護に関する条例では、所有者が保存活動に係る多額の経費が手に負えなくなった場合、その他特別の事情がある場合は、市が補助金を交付することができるとも定められています。
現状の管理不全古墳を見ると、所有者の代が代わるなどして、所有者個人の手には負えないような状況になっているかと思います。
そこで質問ですが、富津市としては国指定や市指定史跡、また千葉遺産100選に選ばれているこの内裏塚古墳群を今後どのようにしていきたいと思っているのでしょうか。このまま荒れ果てていくままにせざるを得ないと思っているのか、それとも市として何らかの保存活動の支援を図っていきたいと考えているのか、市の見解をお伺いいたします。
○議長(渡辺務君)
教育部長、平野 勉君。
◎
教育部長(平野勉君) お答えいたします。
国指定史跡、内裏塚古墳をはじめ、周囲2キロメートル四方に展開する47基の内裏塚古墳群については、構成要素を明確にした上で、恒久的な保存、活用の在り方を具体的に示し、次世代へ確実に伝承していくことが重要と考えております。
また、内裏塚古墳群の管理につきましては、内裏塚古墳や三条塚古墳など、定期的に草刈りを実施しているところではございますが、地域の皆様のボランティア活動によるお力添えに深く感謝している次第でございます。
なお、民有地にある文化財につきましては、今後所有者と協議しながら、その管理の在り方につきまして、ボランティアの方々の御協力も頂けるよう努めてまいります。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。今、ボランティアの方々という話もあったわけですが、内裏塚古墳群が荒れるままになっている状況を見かねた市民有志の方が、内裏塚古墳群の再生を図ろうと立ち上がりを見せています。まさに富津市み
らい構想に定められた、自分たちが暮らすまちは自分たちでよくするという気概を持った方たちが現れはじめているわけであります。
そのような尊い活動してくださる市民団体の方たちは、文化財指定された古墳ですので、市生涯学習課の方たちに相談をしながら、保存活動をしているわけであります。
そして、その保存活動の中で困っている声として上げられるのが、万が一このようなボランティア活動をしている最中で、けがなどをしてしまった場合の保険への加入であります。
私は、市がつくっていただきました市民活動災害補償制度というもので保険活用できると思いますよということを伝えさせていただいたわけでありますが、その団体の方が市民活動推進室に申請に伺ったところ、「やっぱり古墳は市指定文化財だけど、個人所有なので市民活動災害補償制度の対象外になります」と言われたそうであります。
富津市としては、今内裏塚古墳群は今後も大事にしていきたいというような感じの答弁をしていただきましたので、そうなると市で地権者の方と協議をして、市が買収、古墳を買い上げて市で管理をするという方法を取ったり、もしくは保存活動のための補助金を出すなどといった対策を講じることを検討していくことになるかと思うわけですが、それには莫大な予算を必要とするわけであります。
一方、市民団体の方の善意のお力をお借りして、市が認める文化財の保存活動においては、市民活動災害補償制度を適用することができるようにすれば、新たな予算をそこまで確保する必要はないのかなと思うわけであります。
どうでしょうか、こういった市民との連携や協働の機運を高めるためにも、富津市み
らい構想(案)の中で、市民活動や地域活動、各種団体が協働して行う活動に対し、積極的な支援を行い、市民の皆さんが活動しやすい環境を整えますとうたっているわけでありますので、まずは市民の方たちが、自分たちが暮らすまちは自分でよくしたいと思っているけど、現行の市民活動災害補償制度がうまく活用できずに、ボランティア精神あふれる市民が困っている状況を改善したらと思うわけでありますが、これは各担当部署だけでは解決できない問題だと思いますので、市長にお答え頂ければと思います。
現行において、市ボランティア保険制度や補助金制度があるわけですが、支給要項などの定義の狭間で公益性、公共性の高い市民活動を行っていても、その制度を活用することができない状況を見直していこうという考えはあるのか、お伺いさせていただければと思います。
○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。
まず初めに、市をよりよくしたいという気持ちをお持ち頂いた中で、活動を頂いているボランティアの皆さんに、心から感謝を申し上げたいと思います。
さて、市民活動災害補償制度についてでございますが、社会貢献活動をされる市民・地域団体の皆様が、予期せぬ事故に備えて、個別に保険加入する負担を軽減する目的で制度化をしております。
補償の内容として、死亡や入院・通院事故を補償する傷害補償と対人・対物事故における法律上の賠償責任を補償する損害賠償補償がございます。
公共用財産での社会貢献活動が原則でございまして、民有地は対象外となっておりますが、例外として、市に指定された史跡でボランティア活動を行った場合は、傷害補償のみ対象となるということでございます。
ボランティアの方には、制度の説明を十分行いながら、注意して活動頂けるようお願いしてまいります。
今後も、市をより活性化させようという思いを持ち、自発的かつ自主的に社会貢献活動をしていただいている市民・地域団体の皆様が、活動しやすい環境を整えてまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) ありがとうございます。おとといなんですけど、その団体の方から再度市のほうが検討していただいて、今言った、市長がおっしゃった傷害とかの部分については認めてもらえますよということで、通知が来ましたということでしたので、この場ですが早速の対応ありがとうございます。
ただ、やはり今こういったようなことは、市民の方が相談したときに断るんではなくて、しっかり確認をした上で、できるかできないかということを判断していただけると、ありがたく思うわけであります。
そういった点で、市民の方が自主的に市をよくしようという活動を市とも一緒に盛り上げていけるように、配慮のほうをお願いしたいと思います。
最後、まとめさせていただきます。今回は、コロナ禍の中で私自身、もしかしたら感染症や濃厚接触者などになってしまい、この場に立てない可能性もあるのではないかなと思いながら準備を進めさせていただきました。皆さんも同様かと思います。
いつ、いかなるタイミングで自らが当事者になってしまうか分からない、そういった不安を抱えながら生活をしているわけであります。
政府や行政としては、そんな国民の不安を少しでも払拭しようと
ワクチン接種を進めているわけですが、
ワクチン接種自体の効果が一定程度あることが示される中、接種による副反応などに悩まされる方も、接種者に比べると非常に数は少ないわけですが、存在しているわけであります。
そういった方たちの悩みを少しでも富津市として理解していただきたく、質問をさせていただきました。
次に、
公有財産における
民間活力の導入についてですが、こちらも国の方針として進められているわけですが、その実現に向けて急ぐばかりに、公平・公正性、そして公益性の観点が抜けてしまうという事態も起こり得るんではないかなと思い、しっかりと考えて施策を進めてもらいたいと思い、質問をさせていただきました。
最後に、富津市み
らい構想においては、富津市が目指すべく今後10年間の最上位指標となるものですので、もう少し広く市民に知らしめる努力をするべきではないかということを指摘させていただくとともに、市民との連携や協働の機運を高めるために当たって、既存の制度に弊害が生じている件を見直せないかを確認をさせていただきました。
いずれも大きな目標に向かって動いているものですが、その大きな動きの中で伏し目がちになってしまう点にも、しっかりと目を向けていただき、よい方向に対応していただけることをお願い申し上げ、私の今回の
一般質問を終えさせていただきます。御検討、御対応のほどよろしくお願いします。
○議長(渡辺務君) 以上で、
猪瀬議員の質問を終わります。
会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午前10時30分とします。
午前10時16分 休憩
────────────────────────
午前10時30分 開議
千倉淳子君の
個人質問
○議長(渡辺務君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
9番、千倉淳子君の発言を許可します。9番、
千倉淳子君。
〔9番
千倉淳子君登壇〕
◆9番(
千倉淳子君) 改めまして、こんにちは。議席番号9番、諸派、市民の声、
千倉淳子でございます。
一般質問の中で、
個人質問をさせていただきます。
始める前ですが、1つ今日はお礼を言いたいことがございます。今、まさにコロナ
ワクチン3回目の接種が皆さん、行われているところでございますが、私、先日十年来、訪問介護に伺っています障害を持った方を集団
接種会場にお連れをいたしました。そうしましたところ、集団
接種会場では車いすに乗っている彼女でも、全く不快感や不安を感じることなく、それぞれの担当の方が本当にスムーズに案内をしてくださいました。そして、そこには休日にも関わらず課長をはじめ職員の方、それから係の方、ドクター、ナース、本当にたくさんの方たちが一生懸命市民のために働いている姿を、本当にありがたく思いながら接種を終わらせていただきました。この3回目の接種をいち早く手掛けてくださり、日々苦労をしてくださっています市長をはじめ職員の皆様、関わってくださっている皆様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
さて、本題に入ります。私はこの地、富津市で生まれまして、富津市で育ちました。温暖な気候で温厚な気心の知れた地元の人たちの中で、海の幸、山の幸、食にも恵まれまして、のほほんと平穏に暮らしてきました。それが当たり前だとさえ思ってきました。
しかし、ここ数年来、この平穏な日々が音を立てて崩れていくことを感じております。平成が終わり令和に入ったとたん、令和元年の9月、台風に見舞われました。今までにない暴風で、朝明けましたら、うちの前の小さな事務所が崩壊しておりました。屋根も壊れておりました。10日以上の停電、断水に見舞われました。その台風の傷も治まらない令和2年には、コロナウイルスの脅威に世界中がさらされることとなりました。その脅威は2年たっても続いております。そんな中でも、1年遅れで行われた東京オリンピックやこのたびの北京の冬季オリンピックでは、スポーツのすばらしさ、アスリートの強さ、美しさに感銘を受け、久しぶりに躍動感を感じられた、感動したと思っていた矢先に、今度はロシアによるウクライナ侵攻と、とてつもない出来事に今、心は壊れそうな状態になっていることと思います。
毎日、テレビに映し出される光景がリアルタイムで起こっているということの怖さ、泣いて死にたくないと訴える小さな少女がもし自分の孫だったら、戦車の下敷きになったあの車を運転している人が私の知っている人だったら、本当に心が張り裂けそうです。当たり前の日常が当たり前でなくなっていく今、何が起きてもおかしくない時代に入って、私たちがすべきことは一体何なんだろう。そんなことを毎日考えます。どうしたら富津市はよくなっていくのでしょう。そんなことを考えている中、富津市の10年後の将来像を示した富津市み
らい構想(案)が示されました。現在、
パブリックコメントが募集されております。本日はその内容についてお伺いしていきたいと思っております。
み
らい構想(案)の中に、市が目指す10年後の将来像を市民に分かりやすく示すとともに共有し、その実現に向けて市民の皆さんとともに施策を着実に実行するために策定するとあります。市長が目指される10年後の富津市の将来像のイメージがどんなものなのか、教えていただきたいと思います。
これで1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺務君) 千倉議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。
〔市長 高橋恭市君登壇〕
◎市長(高橋恭市君)
千倉淳子議員の御質問にお答えいたします。富津市み
らい構想(案)について、富津市み
らい構想(案)で目指す富津市像とはの御質問にお答えいたします。
私が目指す10年後の富津市の将来像は、富津市が市民の皆さんにとって誇りと愛着を持って暮らせる町になっていることです。それは、誰もが心も体も元気に、生き生きと安心して快適に暮らせる町、次代を担う子供たちが健やかに育ち、子供たちの笑顔があふれる町、市の産業が活気にあふれ、多くの来訪者でにぎわう元気な町です。そんな町を、今を生きる私たちが海や山などの豊かな自然環境、農産物、海産物、お酒などの美味しい地場産品といったふっつの自慢を活かしながら実現し、これから生まれ育つ子供たちに自信を持って引き継いでいくことで、市は将来にわたり、誰もが幸せを感じられる町になると考えています。
○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) 失礼しました。市長、御答弁ありがとうございました。市長が語られる10年後の未来、私も同様になっていくことを心より望んでおりますが。
では、再質問に移ります。
市民アンケートについて、少しお伺いしたいと思います。今後の富津市にどのような施設が必要かという問いに対して、総合病院という答えが57%と一番多くなっております。選択肢に挙げられた総合病院というののイメージというのは
君津中央病院の本院や亀田病院のような、ああいった大きな病院というイメージでしょうか。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
総合病院とは、複数の診療科を有する病院をイメージしております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
そうなると、現在は富津市、特に今、普通に入院をできる病床を持った病院も数少なくなっておりますので、総合病院が入ってくると、10年で入ってくるとなりますと、かなりハードルの高い要求にはなってくるのかなというふうにはちょっと思った次第です。
そのほかに、同じ質問の中にどのようなものが、施設がということがあったと思いますが、ほかにはどのようなものを望まれていますか。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
その他といたしまして、海釣り施設、運動公園、キャンプ場などレジャー施設に関連した回答、大型スーパー、ショッピングモール、飲食店など商業施設に関連した回答、学習施設、図書館、美術館、博物館など文化教育施設に関連した回答、また現在ある施設をきれいに整備、多目的に使えるようになどの回答がございました。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
海釣りだとかレジャーだとかということは、今の状況を整備していくという方向になれば、かなわないことはないのかなというふうに想像もいたします。海釣りですとか運動公園は現在もあるものですので、それを市民たちが今求めているということは、それが使いづらいと、今使えていないというふうな状況なのかなというふうにも読み取れるので、そこのところを検証していくとかなうものではあるのかなというふうに思います。ありがとうございました。
その次に、富津市の強み、自慢できるところという質問がございました。これは、答えもさることながら聞くまでもなく、富津市の自慢できるものというのは憲章にうたってありましたね。私これを見て、市民憲章というのを改めて見て、本当にいい憲章だなというか、よく市を表して表現された市民憲章だなというふうに思ったわけですけれども、「美しい自然に囲まれ、緑と太陽に恵まれ、文化遺産豊かな歴史のふるさと」と書いてありました。本当にこのとおり、この市には全てがそろっているなということを改めて実感をしたところでございます。
それに加えまして、昨今のこのコロナ禍での状況ですとか、都会を離れて自然の中で暮らしたいという日本人が増えている中、またここに住みやすさだとか安全安心だとかというところは、もっと強く富津市のアピールできるところになっているんではないかなというふうに思った次第です。それだけのものをずっと持っている富津市ですが、ここまで観光面においてもなかなかそれを発揮できていないのかなと。人口減少も止めることもできず、どんどん減少し続けているという問題があります。これまでそういったことに具体的な対策が打てなかった、もしくはそれが成功してこなかったと思わざるを得ないんですが、その要因はどんなところにあると思われますか。
○議長(渡辺務君)
建設経済部長、茂木雅宏君。
◎
建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。
始めに観光についてですが、本市は長い海岸線と豊かな自然に恵まれ、都心からのアクセスがよく、潮干狩りやハイキング、キャンプなど四季を通じて観光客が訪れております。
長引くコロナ禍ではありますが、収束後に多くの方々に来訪いただけるよう関係団体と連携し、着地型観光等を企画するとともに、引き続き富津市の魅力発信に取り組んでまいります。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) 人口減少問題についてでございますけれども、本市では第1期総合戦略策定時から、年少人口の減少抑制に優先的に取り組んでおりますが、人口減少に歯止めをかけるための施策は効果が出るまでに20年から30年、いわゆる1世代かかると言われております。
今後も引き続き、総合戦略をはじめ各施策、事業を着実に実行していくことが具体的な対策であるというふうに考えています。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
ということは、今やっている施策が時間とともに実ってくるというふうにお考えだというふうにお聞きいたしました。ここは行政の考えですので、私の考えは控えさせていただきます。
では次に、富津市は子育てしにくいところだと思うかという問いがございました。この答えに対しまして、どちらとも言えないから先ですね。これ子育てしやすいと答えた人が24.4%だったかと思われますが、ごめんなさい、ちょっと確認します。子育てをしやすい町でしたね。ごめんなさい、子育てをしにくいところだと思うが24.4%でした。思うが26.1%、どちらとも言えないが49.4%というところで、しにくいと思うという人と、どちらとも言えないという人のほうが圧倒的に多いわけです。思うというふうに、子育てしにくくはないんだよと言った人は30%に満たなかったというところだったと思うんですけれども、市民が子育てしやすいと言いきれない理由がどんなところにあると思われるか教えていただけますか。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
市民アンケートの御回答のうち、あなたは、富津市は子育てしにくいところだと思いますかの問いに対しましては、先ほど議員おっしゃっておりますが、子育てしにくいと思うの回答率は24.4%で、一方、子育てしにくいと思わないは26.1%あり、どちらとも言えないが49.4%でありました。
子育てしにくいと思う理由について尋ねたところでは、教育環境、利便性、
医療機関などの生活環境から、市の子育て支援施策や働く場所が十分でないといった意見まで、生活全般、多岐にわたっております。今後も子育てしやすいと思っていただけるよう、年代年代に応じた子育て世帯の支援に、市民の声をお聞きしながら取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございました。
確かに子育てと一口に言いましても、それをしていく上で障害になるものというのはいろいろな原因があるというふうに、部長がおっしゃるように私も思います。なので、一口に一足飛びに解消してあげられるということではないと思いますので、今行われている施策が生きてくることも大事なんだろうというふうには思っております。
ただ1つだけ言えるのは、学校の環境というのは令和2年に天羽地区におきましては4つの小学校ですか、1つの中学校がなくなったという、これは純然たる事実ですので、そういったことによる皆さんの意見というのも、もうちょっと詳しく聞けたらいいのかなというふうな思いがありました。すいません、感想でごめんなさい。
それから、これからも富津市に住み続けたいと思うかという問いに対して、住み続けたいと答えた人は40.5%、それ以外の半数以上が、どうですか、どちらとも言えないというか、お考えとしてはずっと市内に住み続けたいという人は40.5%なんですが、それ以外、当分は市内に住み続けたいとか、市内の別の場所は2.7%ですが、やがて市外に移りたいとか、すぐにでも市外出ないと、これらを合わせると半数以上になっておりました。この理由についてはどう思われますか。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
市民アンケート調査における、あなたは、これからも富津市に住み続けたいと思いますかとの問いに対しまして、ずっと市内に住み続けたいとの回答率は40.5%であったほか、当分は市内に住み続けたいは33.1%、市内の別の場所に転居したいは2.7%となっており、住み続けたいとの意向を示す回答率は、合わせますと76.3%となっております。
一方、やがては市外に移りたいは19.5%、すぐにでも市外に移りたいは4.1%となっており、移りたいとの意向を示す回答率は、合わせますと23.6%となっております。移りたい理由といたしまして、交通の便が悪い、買い物や病院などに楽に行けず、生活するのに不便、飲食店、商業施設、商店が少ない、働く場所がないなどがございました。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
当分は住み続けたいというところを住み続けたいに、ずっと住み続けたいという方向と同じくくりにする、それを私はどうかなというふうにちょっと思います。当分住み続けたいというのは、今の環境ではここに住むしかないという人も入っていると思います。これから人口を増やしていこうとか人口減少をとめていこうというふうに考えるためには、ずっと住み続けたいと思ってもらわなければいけないのではないかなと、私はこの設問を見て思ったところでございます。
その次、富津市に誇り、愛着を持っているかというところで、はっきり持っていると答えた人、これも同じように15.5%、漠然と思っていると合わせて51.5%となっております。多くの市民が誇り、愛着をはっきり持っていると言えないところには、今こうして皆さんが頑張っている現状や方向性が理解できなかったり、自慢できるところを発揮されていると思えないところがあるのではないかなというふうに思うのですが、その辺りを市民に発信して共有できているというふうにお考えですか、お願いします。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
議員からも御指摘ありましたけど、
市民アンケート調査におけるあなたは、富津市に誇りや愛着を持っていますかとの問いに対しまして、はっきりと持っているの回答率は15.5%であったほか、漠然と持っているは36%となっており、持っているとの意向を示す回答率は、合わせますと51.5%となっております。
また、ほとんど持っていないは8.9%、全く持っていないは5.2%となっており、持っていないとの意向を示す回答率は、合わせますと14.1%となっております。このほか、どちらともいえないは25.6%となっております。今後、現在策定に取り組んでおります富津市み
らい構想におきまして、市が目指す方向性を分かりやすく示してまいりたいと思います。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございました。
これも先ほどの質問と同じように、はっきり持てるようにしなければ定住していただける、ここに住み続けていただける、または移住をして、またその先も住み続けていただけるというふうにはならないと思うので、このアンケートの読み取りを楽観視せずに、厳しく見ていただきたいなというふうに私は思っております。
この次にちょっと公共交通のテーマについて、なんでこれが重点テーマじゃないのかというのをお聞きしたかったのですが、さっき
猪瀬議員の御質問の中でお答えをいただきましたので、理解はしました。ただ、重点テーマを2つ作っているということがあるので、全部が大事だと思っているよ、だけど2つ重点テーマがあるわけですから、その重点テーマの中に一番市民が困っているよと言ったものが入っていないというのは、どうも整合性に欠けるというか、市民のアンケートをとったことに対して、答えとしてなっていないんじゃないかなというふうに思うので、そこのところはもう少しじっくり考えていただくべきではないかなというふうに思います。ここまで80%以上です、出ていたものに対して、それに対しての答えが重点ではないよと言われてしまうと、市民はアンケートをとった意味というか思いを聞いてもらってないみたいな気がしてしまうんじゃないかなというふうに、ちょっと思います。よろしくお願いします。
これでアンケートについての質問は以上です。
次に、市民との連携・協働について、少しお聞きをいたしたいと思います。この市民との連携・協働を目指し、市民活動がしやすい環境を整えるということですが、そのための個別計画となるものはどういったものになるか、教えていただけますか。
○議長(渡辺務君)
市民部長、鹿島和博君。
◎
市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。
今回の案でお示ししています市民との連携・協働に係る3つの柱は、全ての部署が各施策、事業を行う上で配慮すべき取組みを示しているものでございます。したがいまして個別計画はございませんが、この考え方は各施策、事業に反映させていきたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) わかりました。
このみ
らい構想は、あくまでも10年後のイメージを皆さんに示したものですよという御説明をいただいていたものですから、それに対して具体的なものを求めるのではなくてというふうな御説明を受けたような気がしていて、それはその下にちゃんとそれをかなえるための個別計画がありますよというふうに御説明を受けたような気がしていたものですから、今後それができてくるのか、協働についてどこのところでうたっているよというものがお示しできると、私たちも市民に説明がしやすいし、ここを目指しています、そのためにこれをやっていますよという説明ができてくるのかなというふうに思っておりますので、今後のそういったものが出てきましたときにはいち早くお教えいただきまして、それに向かって頑張っていけるかなというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
み
らい構想(案)の中の19ページに、市民との連携・協働をうたっている(3)に、市政に係る透明性の向上という文言がありまして、市政の透明性を高め、市民の皆さんが市政により関心を持てるような環境を整えることで、市民の皆さんが市政への参画をできるように拡充いたしますというような文章がございました。これが一番大事だというふうに思っています。とにかく市政に関心を持ってもらうように同じ思いで動けるようにしていただくというところが、本当に必須なんだろうな、マストなんだろうというふうに思っておりますので、これがかなえられることを心から願っております。
次に、施策テーマについていくつかお伺いいたします。テーマ4の福祉の充実した町というところなんですが、富津市は今、昨日聞いてきました。市全体での高齢化率は38.79%です。天羽にいたりましては47.9%、もうほぼ50%でございます。この富津市において中度、重度の介護を必要とする高齢者や重度障害の方たちが、これからはどんどん在宅での生活を余儀なくされていることになります。それに対して、富津市が市独自で考えている施策等がございましたら教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
在宅生活において、介護を必要としている高齢者に対する支援の施策につきましては、第8期富津市介護保険事業計画の中で、在宅医療・介護連携の推進を掲げております。要支援、要介護高齢者が住み慣れた地域で生き生きと最後まで暮らし続けられるよう、医療、介護と福祉の関係機関が連携し、多職種協働による在宅生活を支えるための体制づくりに取り組んでおります。
また、障害のある方に対する在宅生活を支援する施策につきましては、第6期障害福祉計画(第2期障害児福祉計画)の重点施策として居宅サービスの体制整備を掲げております。障害のある方の地域での生活を可能とする居宅サービスの充実を図るため、既存のサービス事業者に対しまして、事業の拡大を働きかけることを基本に、市内の介護保険サービス事業者に対しまして障害福祉サービスへの参入を働きかけることや、新たな事業者の確保について検討してまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
こうやってお聞きをして、ぱっと出てきますと、ああそうなんだ、全体イメージのためにここにこういう施策があって、そこの中でこういう具体的な政策を行っているんだなということが、皆様にやっと分かっていただけるんだろうなというふうに思っております。これはもう全体的なこととまた離れていってしまいますので、今の障害者や高齢者へのサービスにつきましては、またの機会に聞かせていただきたいと思いますけど、その中期の計画が実践されていくことを願っておりますし、できることをやっていきたいなというふうに思っています。よろしくお願いいたします。
今までもまち・ひと・しごとの創生戦略とか、こういった市長のお話とか伺うときに、市長がとっても子育てを大事にして前面に出してくださっているのは、とてもありがたいことだと思います。だからといって高齢者を別にないがしろにしているわけではないというふうには、もちろん理解はしておりますが、先ほども言いましたようにちょっと世間を見ましても異常なほどの高齢化率でございます。この高齢化率を見たときに、やはりそこの施策についてもう少し具体的に、そして多分人口を減らさないためには、ここは最後まで安心して暮らせるねというためには、今生きている方たちが安心して、ここはいい町だよって思えることが何より大事なんじゃないかなというふうにいつも思っております。その辺の環境づくりをまたお考えいただけたらありがたいなというふうに思っております。
では次に移ります。産業が元気な町というところで、農業や漁業の振興を図るのもとても大切なのですけれども、これまでの施策の見直しや改善を行わずにしては現状の打破はなかなかできないのではないかなというふうに思っております。新しい観点から改善をしていく、また新しく作っていくような施策などありましたら、どのような個別計画で見ていけばいいのか、教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
現在市では、第2期富津市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策事業を、計画的かつ効果的に実行にするに当たり、総合戦略実行計画を策定しております。当該実行計画では、事業の具体的な内容、費用、目標値などの概要を明らかにし、毎年度その進捗状況や効果を取りまとめております。施策、事業の見直しや改善は、富津市創生会議や既存の審議会などと連携し、評価をする中で行っております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございます。
総合戦略の中でということですので、またそこをじっくりと、総合戦略たくさんの項目が立っておりますので、どこがどういうふうにつながっていくのか、私も勉強しながら市民の皆様にもお分かりいただけるようにしていきたいなというふうには思っております。
これまでの
一般質問の中でも、鳥獣対策などについての質問が多々出ていたと思います。罠をかけるとか確保するというのも大切なことでございますが、鳥獣の住むラインを下げていく、今どんどん人里のほうに攻めてきていますので、これを下げるためには、今荒れている耕作放棄地等々への対策がとても大事だと思いますし、これが国や県としっかりと働きかけて見直していかなければいけないものだというふうにも思っております。そういったものを積極的にやっていただけることを心から望んでおりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
次は、地区別の目指す10年後の姿のというところで御質問させていただきたいと思います。富津地区におきましては、商業地、工業地帯、スポーツレクが楽しめる公園、住宅地、公共公益施設などの都市機能と自然環境が共存する市の中心地となる地域とあります。10年後にそうなるという今そういう種とか根拠みたいなものがちょっと、今の段階ではちょっとよく見えないんですけど、今やっている施策や個別計画の中でこういったことを読み取れるものはございますでしょうか。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
地区別の目指す10年後の姿につきましては、富津市都市計画マスタープランで定める各地域に係る将来構想との整合を図りつつ、富津市み
らい構想に掲げた8つのテーマの重点施策と地域の特性を生かしたものとしております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございました。
やっぱり今の段階では、聞いてもちょっとぼやっとしてしまいますが分かりました。
では次、大佐和地区です。昨日もほかの議員の方たちからも質問が出ておりましたが、富津市が考える道の駅のイメージというのを教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
建設経済部長、茂木雅宏君。
◎
建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。
道の駅は、道路利用者のための休憩機能、道路利用者や地域の方々のための情報発信機能、そして道の駅をきっかけに町と町とが手を結び、活力ある地域づくりをともに行うための地域連携機能の3つの機能及び防災拠点の機能を併せ持つ、地域とともに本市の魅力を発信できる個性豊かな賑わいの場であると認識しております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ではもう1つ、大佐和地区では市民のためのスポーツ活動を振興するための体育館施設とありますが、そのイメージも教えていただいてよろしいですか。
○議長(渡辺務君)
教育部長、平野 勉君。
◎
教育部長(平野勉君) お答えいたします。
現在、大佐和地区は地域住民が自主的、主体的に運営している総合型スポーツクラブである佐貫クラブの活動など、スポーツ活動が積極的に行われていることから、市民が気軽に参加することができる体育施設の整備に努めてまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございました。
この大佐和地区につきましても、ちょっとこの文章だけを読んだときに、ちょっとイメージが私にはわかなかったので、ちょっとお聞きをしてみましたが、道の駅にしましても既に多くの市町村が複数を手掛けていて、これからそれを作ろうというからには、かなりよほどの熟慮、熟考をした上で作っていかなければならないんだろうなというふうに思っています。この財政の中で新しいものを作っていくということは、本当に失敗してはいけないというところだと思いますので大変なことだなと思いますが、素晴らしい道の駅が10年後にできていることを期待するところでございます。
では、天羽にいきます。自然を利用した観光施設により多くの人が押し寄せ、賑わいと活気に満ちた地域、リゾート地としての土地利用が進みとあります。これらを作り上げていく、もしくは今、芽が出ているとすれば、何か個別計画や施策があったら教えてください。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
先ほど御答弁申し上げましたとおり、地区別の目指す10年後の姿につきましては、富津市都市計画マスタープランで定める各地域に係る将来構想との整合を図っております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) ありがとうございました。
お話をいろいろ聞かせていただきましたが、特に地域のことなどにつきましては、マスタープランとの整合性をこれから図って、これから着手していくというふうな形に私は理解をいたしました。10年という時間は、思うほど長くはないなというふうに私は思っています。冒頭でもお話したとおり、これまでにない混沌とした時代に入っているからこそ、このみ
らい構想は市民が手に取ったときに、自分の住む町がこんなふうなイメージになっていくんだという、わくわく、きらきらしたものでなくてはいけないなというふうに私は思っておりました。
でも、なかなかコロナ禍であったり、行政の皆様もいろいろ忙しい中、なかなか完成品がお目にかかれなく、2月になってこれを見たわけですけれども、そのたびにどんなものが加わってくるかと期待をしておりましたが、大変言いづらいのですが、私の感想としては、このみ
らい構想の中からは残念ながらわくわく感は伝わってまいりませんでした。
優先計画とされています第1次まち・ひと・しごと創生総合戦略も平成27年に策定をされたと思っておりますが、平成31年に同実行計画も策定されて、ここも六、七年たつわけですけれども、一向に人口減少は変わらず、町が活気づいたという様子も見られない中、どんなに素晴らしいことを並べても、言葉だけでは説得力がないのも否めないのかなというふうに悲しく思った次第でした。
前回12月議会の
一般質問の中で、私が市の方たちがこうして熟考して施策を行っていただくように、私たち議員が受け取ってから市民とともに熟考するのにどのくらいの期間がかかると思いますかとお聞きしたら、お答えはできませんが、議員は市民の代表であるので議員のお考えが市民のお考えと認識しておりますという御回答をいただきました。とすると、私の意見は、この構想で富津市の未来が今は残念ながら、希望が持てるかと言われると、ちょっと心もとない気がしております。
もちろんたくさんの時間をかけて、今まで苦労してきたものをこうやって形にするのは大変なことだと思います。そして作り上げていただいたことに心から感謝も申し上げております。それゆえに、自分がそういう気持ちになれなかったのをとても残念に思います。とは言いながら、一緒に富津市の人口減少をストップして、これからも暮らしやすい富津市になっていくように、ともに努力をしていきたいという気持ちは変わりませんので、現状の問題点をもっともっと積極的に、具体的に皆さんと立ち向かって、現状を打破して、市長の思いがかなうように、もっとこれの形にしっかりした、具体的な根拠を付けていけるような活動がしていけたらいいなというふうに思っております。
この個別計画の中で、これから示されていくものもたくさんあると思いますので、そのときにやっぱり一番大事なのは、市はここに向かっているよ、こんな具体策で頑張っているよということを市民発信していくこと、そして市民にももっともっと関心を持っていただけること、それがまずは一歩だなというふうに
一般質問を作りながら、最後に私が思った感想でございます。私はこれからも市長のお考えのもとに、市民の皆様と共同の理解を持てるように努力をしたいと思っております。いつも最後に大変恐縮ですが、市長、それについて何かお気持ちがありましたら教えていただければ、励みにいたします。よろしくお願いします。
○議長(渡辺務君) 市長、高橋恭市君。
◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。
千倉議員、御発言のとおり、ただいま行政を進める中で、市民の皆さんの御理解と協力、欠かすことができないというふうに思っています。私自身、これからの10年間、しっかりとやるべきことと向き合いながら、一つ一つ課題をクリアして、その上で現状よりも一歩でも前に進めるような、市民の皆さんが少しでもよくなったねと感じていただけるような施策を打ち続けることで、市民の皆さんの満足度を高めてまいりたいというふうに思っておりますし、そのような姿に変わり続ける富津市を評価していただける方が、外から注目していただけるような、そういう10年間を過ごしてまいりたいと、そのように考えております。
○議長(渡辺務君) 9番、
千倉淳子君。
◆9番(
千倉淳子君) 市長、ありがとうございました。10年、本当に思っているより短い期間だというふうに思っております。市民には、まず言葉よりも何よりも目に見えるもの、そして目の前に何かが起こること、それが何よりもの説得力だというふうに思っております。たくさんの問題が抱える中でも、一つ一つをしっかりと具体的に目の前に見せること。百聞は一見に如かずだと思っております。それを私自身も市民とともに感じておりますので、それを一つ一つ、何かはっきと目に見えるものが富津市で行われていくことを、これからも心から期待をして一緒に励んでいきたいと思っております。
今日はこれで終わりにします。どうもありがとうございました。
○議長(渡辺務君) 以上で、千倉議員の質問を終わります。
会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を、午前11時30分とします。
午前11時11分 休憩
────────────────────────
午前11時30分 開議
三木千明君の
個人質問
○議長(渡辺務君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
8番、三木千明君の発言を許可します。8番、三木千明君。
〔8番 三木千明君登壇〕
◆8番(三木千明君) 議席番号8番、自由民主賢政会、三木でございます。
質問に先立ち、いまだ世界各地で猛威を振るう新型コロナ感染症によりお亡くなりになられた方々に、謹んで哀悼の意を表しますとともに、病床や御自宅で療養されておられる方々に対し、心からお見舞いを申し上げます。
また、感染予防に対する皆様の御理解と御協力に、そして皆さんの命と暮らしを守るため、日々懸命に御努力いただいている自治体、
医療機関、介護施設、検疫所、保健所、運送業、公共交通機関などのエッセンシャルワーカーの皆様方の御尽力に改めて感謝を申し上げます。
高橋市長の令和4年施政方針を伺い、引き続き
新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組む覚悟とともに、富津市を、そして市民と市民生活を守るとの力強い決意を感じました。
そんな中、世界に目を向けると、2月24日、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、ロシア軍とウクライナ軍の戦闘が続いております。背景には同じルーツを持つウクライナの政権が、国のかじ取りをアメリカ寄りにシフトし始めたことに対する不満と危機感であるとか、NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大を容認できないといった分析もあるようですが、いかなる要因、原因、言い分があるにせよ、戦争は正当化できるものではありません。
今、私たちが戦わなければならないのは、まずは
新型コロナウイルス、これに対してであり、決して考え方や方向性の違いがあったとしても、人間同士争うことではなく、ましてや命を奪う武力をもって殺し合うことではないのです。今の今、即刻、1秒でも早くロシアとウクライナの争いが停止されることを願うとともに、私からは訴えたいと思います。
この混乱する世界の状況下にあっても、我が富津市は日本を、そして富津市を取り巻く現状、対新型コロナ感染症、富津市に目を向ければ人口減少、高齢化等々の問題に冷静に向き合い、まずは富津市民生活の安定と安心、そして時代の変化に適応した新たなグランドデザインを描き、持続可能な富津市を実現させていく、このことが必要なのだと考えます。
我々自由民主賢政会は、富津市を取り巻く状況の中で一喜一憂することなく、不動心の中で様々な決断を重ね、私利私欲ではなく、全ては富津市と富津市民のためにとの決意で、市民の皆様の期待に応えてまいりたいと考えます。
前段長くなりましたが、今定例会もコロナ対策を念頭に
一般質問の時間を短縮するなど、事前調整がなされております。許された時間内で明瞭簡潔な質問とするよう私自身留意いたしますので、御答弁も同様に、加えて前向きな実のあるものであることを期待しております。このような思いを胸に、令和4年施政方針について質問をいたします。
まず、1点目に施政方針で示された安全、安心なまちについて伺います。目指す安全、安心なまちについて伺います。
2点目に、子育てしやすいまち日本一について伺います。目指す子育てしやすいまち日本一について伺います。
以上、令和4年施政方針についてのうち、1点目、目指す安全、安心なまちについて、2点目、目指す子育てしやすいまち日本一について、都合2点、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺務君) 三木議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。
〔市長 高橋恭市君登壇〕
◎市長(高橋恭市君) 三木千明議員の御質問にお答えいたします。
初めに、令和4年度施政方針についてのうち、安全、安心なまちについての御質問にお答えいたします。
安全、安心なまちの実現には、行政と警察署などの関係機関や自主防犯団体、自治会など、市民の皆さんと協働することが不可欠であり、有事に際しての役割を日頃から認識し、備えることが重要であると考えます。
そこで、令和4年度は、まず、富津市地域防災計画に基づき、各団体と連携の下、より一層の防災対策に取り組みます。
具体的には、電力会社と協力し、風害等により電力設備への大きな被害が想定される箇所から順次予防伐採を実施し、また、消防職員及び消防団員と自主防災組織との連携を深め、地域防災力の向上を図るとともに、消防自動車を更新するなど、万全を期してまいります。
防犯対策といたしましては、自主防犯団体に資器材を支給し、活動を支援します。
加えて、児童生徒の交通安全対策や、高齢者向けの交通安全教室の開催、ドライバー向けの啓発活動の実施など、市内交通事故対策にも取り組んでまいります。
次に、子育てしやすいまち日本一についての御質問にお答えいたします。
私の考える子育てしやすいまち日本一とは、誰もが安心して子育てができ、子供たちの笑顔があふれ、子育てが喜びとして感じられるまちであります。
その実現に向けて、これまで各種の施策を推進してまいりました。
令和4年度においても、施政方針でお示しした孤独な子育てを防止するための情報発信や妊婦乳児検診、妊婦歯科検診、新生児聴覚スクリーニング検査、産前産後ヘルパー派遣事業、すくすくギフトの支給、第3子以降の保育料無料化、給食副食費の補助等、子育てをする皆さんに寄り添った各種の施策を引き続き実施してまいります。
○議長(渡辺務君) 再質問に入ります。8番、三木千明君。
◆8番(三木千明君) 高橋市長、御答弁ありがとうございました。
それでは、再質問に移らせていただきます。
令和4年施政方針では、自然災害等発生時の停電回避のための電力会社との協力体制の強化、高齢者や障害のある方などの避難に支援が必要な方たちへの自治会、福祉関係者との連携、災害時の情報発信に際し、防災行政無線のデジタル化に伴う多岐にわたる運用、消防職員及び消防団員と自主防災組織との連携を深め、地域防災力の向上、より具体的な消防資器材の更新、また防犯対策や犯罪抑止対策及び交通事故対策として、広報、啓発活動や、自主防犯団体への資器材支給等、活動支援などを掲げ、市民の生命、身体、財産を守るための取組が示されております。
令和4年の施政方針における安全、安心のカテゴリーに関しては、令和元年房総半島台風と命名された台風により甚大な被害を被った際の教訓を基に、被害の未然回避、最小化を目指した策を重点的に示したものではないかと捉えており、この過去の教訓を生かした取組を掲げたことは大変意味のあることと捉えております。
もちろん、施政方針は市政運営の基本的な考え方と重要施策、予算について示したものであるため、やることなすこと全て網羅的に示したものではないということは理解しております。それら施政方針の何たるかを承知しつつ、あえて安全、安心なまちという観点から伺わせていただきたい。
富津市の魅力である豊かな自然環境、都心からのアクセスのよさに加え、豊富な観光、レジャースポットがあることなどから、我が富津市は観光にも力を入れており、市内在住でない他市、他都県等から観光やレジャー目的で富津市を訪れる方々、交流人口の多いまちであります。
かような状況下、市内在住者でない観光等目的で訪れた方々、交流人口向けやその目的にスポットを当てた分野への安全、安心対策はどうなっているのか。
安全、安心なまち。もちろん、まずはこの地に住み、暮らしている市民の生命、身体、財産を守ること、これが災害対策基本法下における市町村の責務であります。所管、管理先等々の責任や役割があることも承知しておりますし、今回の施政方針に、富津市へ観光で訪れた方々などが災害等に出くわした際のことが示されていないから、富津市として富津市民以外に安全、安心の対応ができていないとは申し上げません。
現に、東日本大震災発生時、JR内房線が富津市内の駅で停車してしまったり、東京湾フェリーが運航を見合わせた際には、乗船、乗車、またはそれらを予定していた方々へ、当然ながら富津市は避難等の対応と安全確保の措置を行いました。
また、私は、富津市の海岸エリアにおける観光レジャーで訪れた方々への地元からの苦情や困り事などへの対応等について、議場での質問をはじめ、担当先等へ相談や提言を過去にも行っており、管理先や取り締まる条例等が定まっていないという中にありながら、ポイントポイントごとに市として速やかに対応いただいておりました。
しかし、昨年夏に大変大きな事故が富津市岩瀬地先の海上で発生したことは、皆さんも記憶に新しいと思います。
水上バイク同士衝突、専門学校生ら停泊中の2人けが、男性直前まで気づかず、令和3年8月13日付千葉日報の見出しであります。
8月12日午後3時頃、千葉県富津市の大貫海岸の沖合約30メートルで、建設業の男性、32歳、市原市、が運転していた水上バイクが停泊中の2人乗り水上バイクに衝突した。停泊中のバイクに乗っていた塗装業の男性、32歳、同市、が右肋骨骨折などの重症で、専門学校生の女性、18歳、匝瑳市、も肝臓を損傷し病院に搬送された。木更津海上保安署が詳しい原因を調べている、同じく千葉日報社による当時の状況を表す記事内容です。
この事故を受け、どこまで、安全、安心なまちを目指す富津市が関わるべきなのか、また、関わらねばならないのか。この場で即答は求めません。
しかし、この水上バイク事故の現場は富津市の魅力であり、観光面でも主たるフィールドでもある富津市の海であり、その富津市の海には水上バイクの愛好者、水辺でバーベキューを楽しむ方々、水遊びを楽しむ方々、そして富津市の基幹産業に位置づけられる漁業をなりわいとする漁業従事者、市民も市外から訪れた方々も様々な目的で集い、富津市の魅力を享受しています。
市として、現状では踏み込めない海域であったり、管理区分があることなどから、根本解決に向けた富津市として対策、特に観光、レジャーの目的で訪れる住民以外の方々、交流人口向けの具体的な安全、安心施策などの取組や、さきに述べました海辺の事故等に関して、その後の再発防止や関連する事故防止の注意喚起、安全対策等、交流人口の方々への安全、安心に関する施策などがどうなっているのか。
既に令和4年も3月を迎え、水ぬるむ時期が目前となりました今、このことが気がかりであるわけです。
まず、令和3年8月の岩瀬地先での海上事故以来、同様の事故発生があったのかどうか伺います。
○議長(渡辺務君)
建設経済部長、茂木雅宏君。
◎
建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。
市内海岸における水上オートバイの走行事故については、御質問にありました岩瀬海岸沖での事故以降は把握しておりません。
○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。
◆8番(三木千明君) そうですね、あの事故の翌日から、まだ暑かったにもかかわらず、水上バイクはおろか、バーベキューや水遊び、同海岸エリアでされている方々を全く見受けなくなりました。したがって、事故の発生もなかったのでしょう。
さきに申し上げた水上バイク事故を契機に、令和3年9月定例会
一般質問の場で、富津市における海辺のルールづくりについて提唱し、その際に、「議員のおっしゃるとおり、現在、富津岬北側海域で走行エリアを設定し、民間団体等の協力を得て運用している自主ルールをその他の海域でも設定し、同様のルールづくりを行っていく必要があると考えております」、このような答弁を頂いたところであります。
その後の富津市の考え方、市役所、海上保安庁、観光協会等々、関係機関との協議会の発足や、開催等についての進捗と富津市の考え方などを伺います。
○議長(渡辺務君)
建設経済部長、茂木雅宏君。
◎
建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。
現在、岩瀬海岸から新舞子海岸までの海域において、水上オートバイ等の運行ルールを整備するため、大佐和漁業協同組合及び天羽漁業協同組合と、走行可能エリアについて協議を進めており、今後、各漁業協同組合と水上オートバイの利用者団体を交え、走行可能エリアについて意見交換の機会を設けたいと考えております。
引き続き、他の関係団体へ海辺のルールづくりの趣旨を説明し、構成員への参画、協力についてお願いしてまいります。
○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。
◆8番(三木千明君) ありがとうございます。現状では第3回目のコロナ
ワクチン接種の対応、つまりは市民への安全、安心に向けた対応で、市役所全庁を掲げて円滑な運営に取り組まれておるさなか、また、それだけでなく確定申告が始まり、春の火災予防運動期間を迎え、暖かくなってきて山間部を中心に鳥獣被害も多発が見込まれるその対応対策、年度が変わり、市民税等の納付も4月から改めて始まるなど、年間を通じて市役所の職員の皆さん、ずっと多忙なことは承知しております。
また、この新年度を迎える時期、輪をかけて大変だと思いますが、先ほど申し上げましたとおり、春の到来が近づき水がぬるんでくると、例年ですともうこの時期あたりから、海辺でのレジャー等で富津市を訪れる方々も増えてきております。
どうか、本格的な夏前には富津市役所主導で、海上保安庁、警察、水上バイク愛好者の団体、漁業協同組合、観光協会等々、関係すると思われる皆さんを集め、富津市の海辺のルールづくりに向けた協議会等の開催など実行いただき、令和4年施政方針の安全、安心のカテゴリーに関して、過去の教訓が生かされた施策が掲げられていることと同様に、昨年夏の大事故を富津市で起こさせない、また、漁業従事者、レジャーの方々問わず、皆さんが富津市の魅力、海の魅力を安全、安心して享受できるための策を取っていただきたい。ぜひとも取り組むべきと考えます。また期待しております。
本件について、続きと結果は6月定例会に最終確認させていただくこととして、次の質問に移ります。
令和4年施政方針にも掲げられ、今、富津市が市の大きな目標に掲げてもおります、また事前に質問された議員の皆さんからも同様の質問、内容についての質問がなされておりましたけれども、子育てしやすさ日本一、このことについて伺います。
令和4年施政方針にも、当然ながら子育てしやすさ日本一についての様々な施策が掲げられております。
しかしながら、子育てしやすさ日本一に関して、どうも令和3年の施策内容と変化に乏しいように見受けられるわけです。
私たち議会もそうですが、特に行政の扱う施策については、常に施策等の実施と実施による検証が求められ、検証の結果、プラスの効果や結果がなければ取りやめ、新たな施策へ転換するなどの繰り返し、トライアンドエラーの中から成果を求めていくことが大切だと考えております。
単年度で直ちに成果を求めること、もちろん全ての施策についてそうは思いませんが、殊、子育てに関しての施策については、特に新生児から児童年齢層を育てる親世代は初めてその施策対象となる、もしくは短いサイクルで対象となる子育て世代が入れ替わるため、以前の子育て支援策や状況と比べてもらうこと自体が難しいと考えます。
しかし、中長期的展望に立った施策とタイミング的にもタイムリーな施策、殊、タイムリー感が求められる施策については、同時に結果がなければ取りやめ、新たな施策へ転換する施策の新陳代謝をもって対峙しなければ、結果がついてこないのではないかと考えるのです。
だからといって、施策内容を常に新しく仕立てることは困難でありますし、特に、常に独自の発想ばかり求めることは難しいことも承知しております。
であれば、例えば兵庫県明石市、東京都足立区、県内でも流山市や松戸市など、子育て支援策の評価が高く、事実、成果も上がっている先の施策等をまねて、富津市に即すようアレンジし応用してみることなども必要かと考えるが、いかがでしょうか。
富津市の子育て施策や御担当の皆さんには、自信もプライドもあると思いますが、成果が出るまで同じことに固執することだけではなく、つまりは事実、施策効果のある他自治体の成功例を基に、富津市流にアレンジして子育て施策にトライしてみること。これは子育て施策に限ったことではないことももちろんですが、今、富津市が一丁目一番地に掲げていることが子育てに関しての取組だと捉えているので、顕著な成果の出ている自治体の施策を基に、新たな子育てしやすさ日本一に向けた施策、また施策の見直しを速やかに判断し、今後行っていかないと具体的な成果は現れないのだと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
子育てしやすいまちと言われている自治体の多くは、保育サービス以外にも多様なニーズに積極的に応え、サポートを充実させ、そうした取組をシティプロモーションとして発信しており、評価につながっていると思われます。
今後、先進市の取組を参考にしながら、本市の子育て世帯のニーズに合うように取り入れるとともに、現在実施している取組につきましても、子育て世帯のニーズに応えているか効果を検証してまいります。
また、子育てするなら富津市と子育て世帯に選ばれるよう、情報発信にも努めてまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。
◆8番(三木千明君) シティプロモーションや情報発信もさることながら、やはり的を得ている施策、まずはこれに尽きるんではないでしょうかね。担当部署の皆さんも、自信もプライドもおありでしょうけれども、独自の施策を打って結果が伴わなければ、情報発信のその前に意味がないと考えます。ましてや全国的な少子化の中で、競争に負けてしまうんじゃないかと強く思うわけです。
新婚で他地域からこちらの賃貸住宅に一旦住み、子供も大きくなってきたからそろそろマイホーム。こういった世帯は、保育園、幼稚園、義務教育期間の子育てのしやすさを、狭い中で言えば、木更津、君津、袖ケ浦、そして富津の中で比較検討し、次に、その次に親の通勤や日常生活の利便性でマイホーム先を選ぶ、私はこう捉えております。実際、そういう選択をされて実行に移している方々が周りにおりましたんで、なおさらそう思います。
もちろん、流山市や松戸市などは、自治体の施策以前に大きなその要因があったのは事実です。
流山市に関しては、2005年に開通したつくばエクスプレス、これで一変しました。都内まで直通で行けるようになり、働く世帯が移り住んだわけです。この新しい鉄道路線の到来のビックチャンスに、流山市は一気呵成に子育て施策とそのための予算に力を入れ、さらなる移住を後押ししたわけです。
同市は、2010年から都内で働く共働きの子育て世帯に焦点を当て、母になるなら流山市──このスローガンもかっこいいなと思うんですけれども、このスローガンを掲げ、保育所を増設し、駅から保育所への送迎サービスを充実させました。これは一例ですけれども。
また、松戸市においては、中心駅は松戸駅、JR常磐線の各駅停車と快速、加えて新京成電鉄の接続駅で、3キロ先の江戸川を渡れば葛飾区金町、東京都に隣接するという立地からベッドタウンとして人気の地であります。
駅周辺は商業施設の集積地でありながら、松戸駅周辺商業協同組合など、商店街も充実しております。繁華街的なごちゃごちゃ感はありますけれども、駅前での買物で大抵のものはそろう利便性が自慢。かつて、まちのシンボルとされていた伊勢丹松戸店が閉店した際には、まちの衰退が懸念されておりました。しかし、最近は古民家を利用したショップやアトリエがオープンしたりと、新しい取組も評価され、ファミリー層からの支持も変わらないようです。
もちろん、同じ千葉県内の自治体とはいえ、我が富津市と条件や状況が同じなわけではありません。しかし、富津市においては高速バスの発着先になったり、高速道路上の高速バス乗り場を設置したり、以前よりは対通勤状況はよくなったと言える条件も増えましたよね。
であるならば、それとリンクさせるタイムリーな施策が、子育て施策が追いついていないとも言えるんじゃないでしょうか。都心までの距離、かかる時間、交通手段等々、さきに挙げた成功したと言われる自治体とは、繰り返しですけれども、全く同じでないのは承知しております。
しかし、同じでない中でも、子育てしやすさを実現できる策はあると思いますし、策を講じないと、これも繰り返しですけど、子育てしやすさ日本一にはならないと考えております。
子育て支援、子育てしやすさの状況は変わった、改善されたと感じてもらうには、常に新たな施策を提供していくことが求められることとイコールであると捉えております。
現在、富津市にとって、目玉施策と考えられるメニューで残されているのは、例えば子ども医療費の拡充、給食費の無料化などかもしれません。が、現実的には大きな債務負担を伴うこと、これが伴うということを行政も議会も、そして市民の皆さんも覚悟する必要があります。そうした中で、選択と集中、ビルドのためのスクラップを強く強く意識して取り組んでいくしかない。
また、加えて、他自治体の成功事例を富津市流にアレンジするなど、よいものを取り入れる、それも成果、成功につながると考えます。もちろん、小中学校の環境改善や図書館の設置なども、有効な子育て支援策だとも理解しております。
それぞれプロ意識をお持ちの職員の皆さん、現場の苦労も知らずに好き勝手言いやがってと思いでしょう。確かに、私、生意気なことばかり言っています。しかし、これが我々議員の役目でもあるんです。目指すベクトルの方向、目指す成果は皆さんと同じなんです。どうぞ、このことは職員の皆さんの頭の隅っことは言いません、ど真ん中にとどめておいていただければ幸いに存じます。
一方で、富津
市立保育所再
配置計画(案)、これにより、今後の
市立保育所の在り方や、対象児童数の予想推移等を伴う今後の
市立保育所の在り方などを含めた方向性等が示されたところであります。
もちろん、現時点で結論が出たものではありませんが、今後、
民間事業者への移管も含めた
市立保育所再配置の検討が行われていくものであります。
そんな中、現在管理先が富津市である
市立保育所の施設の環境が、目に余るものがあることを御存じでしょうか。このままでは民間への移管を検討するも、
民間事業者から受け入れ自体拒まれるのではないかと危惧する保育所があります。これらは、現在入所中の園児の保護者の方から安全面での不安も訴えられております。
富津
市立保育所再
配置計画等により、統合または民間移管先等を計画されている保育所については、現状の管理先が富津市であり、そこに入所する者がいても修繕等を行う予定がないのか、
子育て日本一を目指す観点から伺います。
○議長(渡辺務君)
健康福祉部長、
坂本秀則君。
◎
健康福祉部長(
坂本秀則君) お答えいたします。
市立保育所施設の修繕の現状は、小規模な修繕となっておりますが、今後、富津市
市立保育所再
配置計画とは別に、園児や保護者にとって良好な
保育環境を確保するため、施設環境の向上に適宜努めてまいりたいと考えております。
○議長(渡辺務君) 8番、三木千明君。
◆8番(三木千明君) 子育てしやすさとは、預ける親の立場から考えれば、まず、安全、安心であること。先ほど市長の答弁にもありました、誰もが安心して子育てができる、こういった部分でのものが一番大事だと私も考えております。それは、ハード、ソフト両面に共通のことであると考えます。
とりわけ、保育所建屋を中心としたハード面。保育所の外から見える箇所に安全、安心を疑われる箇所があったら、そこに通わせたいと思いますか。さすが子育てしやすいまち日本一をうたう富津市と感じるでしょうか。
現在子供さんを通わせている親御さんから連絡を受け、我々自由民主賢政会一団3名で、現富津
市立保育所2か所を視察に向かいました。
1保育所は保育所敷地を囲うフェンスとその基礎が境界のり面全体に斜めに傾斜し、崩れんばかりの箇所もありました。その保育所の職員の方々がロープを張り、子供たちが近づかないよう施してくれてあります。
また、保育所でのイベント時、そういった際に、保護者の方々が来所された際の車両等出入口の通りに面した裏門も、同様に門の基礎部が、また、その門そのものが斜めに傾斜し施錠ができず、番線やロープで便宜縛り、門が開かれないように施され、イベントのたびに同様の措置をやり直しているとのことです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、不審者等、侵入の観点からも決して見過ごしていい状況とは思いません。
また、もう一方の保育所、屋根の部分に特徴のある建屋で、屋根が大きく、ひさしがせり出しており、通常であれば廊下の雨よけ、夏場の廊下の日差しのよけとして大変有効なひさしなのでありますけれども、そのひさし部分を支える支柱がなく、こういった独自のデザインをしておりますので、はりの部分だけでひさしを支えている構造のようです。
そのはりの部分の経年劣化、ひさしとの接点部の傷みが見てとれ、ひさしが落下する危険が嫌でも見てとれる状況でした。また、さきの房総半島台風の強風や、ひさしの下からの吹き上げの風による影響もあったのではないかと、保育所の立地から私素人ながらもそう感じとれました。
お話を伺いますと、公共施設にありがちな、人口も経済も右肩上がりの時代のほぼ同時期に建てられた保育所施設が市内には7つあるため、現在市立7保育所がほぼ同時に同じ設備の修繕計画が立てられ、それ以外の施設にまで手が出せないといった様子でありました。
であるならば、例えば、視察に行った2保育所を、利用者に説明を行って一時閉所するとか、再配置に先行して閉めてしまうとか。目に見える危険箇所を放置して、何が安全、安心な富津
市立保育所なのか。どこが子育てしやすいまちなのか。速やかな修繕、もしくは一時閉所等の決断をすべき事実だと捉えております。
令和4年度予算も上程され、特別委員会を設置しての審査も行われる上で、予算措置についてこの場で問うことはしません。また、意見も申し上げません。
これからの子育てしやすさの追求ともども、現状の安全と安心、そして子育てしやすさといった、強い足腰を同時につくり上げることが求められると考えます。
施政方針は、これからの1年間、未来に向けて方向を示す強い太い光であります。
しかし、その光にばかり目を取られ、灯台下暗し、光のたもとが暗くなっている、そこに目が行き届かない、これでは市の行政運営として、少し心もとないことだと思っております。
大変、インターネット通信もある中で、こういったことを表面に出すことは、私自身も一考しましたけれども。子育てしやすさ、これは外に受ける内容ばかり比べることではなくて、やはり足元の今ある施設、また今通っている子供たち、そこに預けている親たち、そこが安心、安全であること、これが基本であると考え、あえてこの場を借りて質問の形で訴えさせていただきました。今後の対応に期待しております。
以上をもちまして、私の
個人質問、終了とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(渡辺務君) 以上で、三木議員の質問を終わります。
会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午後1時10分といたします。
午後0時08分 休憩
────────────────────────
午後1時10分 開議
議案第8号から議案第11号まで
○議長(渡辺務君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第2、議案第8号から議案第11号までを一括議題とします。
ただいま議題とした議案について
総括質疑に入ります。
事前の通告はありませんでしたが、質疑ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 質疑もないようですので、
総括質疑を終結します。
ただいま議題とした議案第8号から議案第11号までについては、お手元に配布しました議案等付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
ただいま所管の常任委員会に付託しました議案第8号から議案第11号までについては、富津市議会会議規則第44条第1項の規定により、3月9日までに審査を終わるよう期限をつけることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 異議なしと認め、そのように決定いたします。
なお、付託されました常任委員会におきましては、3月9日までに審査の上、最終日に御報告をお願いします。
────────────────────────
議案第16号及び議案第17号
○議長(渡辺務君) 日程第3、議案第16号及び議案第17号を一括議題とします。
ここでお諮りします。議案第16号及び議案第17号については、人事案件につき、質疑・
委員会付託を省略し、最終日に全体審議とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 異議なしと認め、そのように決定します。
────────────────────────
報告第1号から報告第4号まで
○議長(渡辺務君) 日程第4、報告第1号から報告第4号までを一括議題とします。
ただいま議題とした報告について
総括質疑に入ります。
初めに、あらかじめ通告のあった議員の発言を許可します。6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) それでは、報告第4号について、ちょっと詳細をお聞きしたいと思います。
こちら、信号機のある交差点に市の職員が進入したところ、相手方と接触をして損害賠償が発生したとなっております。
信号がある交差点ですと、青信号の場合は基本過失はないと思うんですけど、今回、過失が発生しているということで、状況についてどういう感じだったのか、詳しく教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部参与、
石川富博君。
◎
総務部参与(
石川富博君) お答えいたします。
報告第4号の詳しい状況につきましては、令和2年11月26日午前9時14分頃、現場に向かう公用車が、信号機のある絹988番地付近の交差点に、赤信号であるにもかかわらず時速30から40キロで進入してしまい、右方向の道路から青信号に従って進行してきました相手方車両と接触し、双方車両が破損し、相手方が負傷したものでございます。
○議長(渡辺務君) 6番、猪瀬 浩君。
◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。市のほうの過失が100%ということになるかと思います。
その職員に対して何か懲戒とか、またこのようなことがないように、令和2年ということでございますが、その後、どういう対応したか、ちょっと教えていただければと思います。
○議長(渡辺務君)
総務部長、中山正之君。
◎
総務部長(中山正之君) お答えいたします。
本件につきましては、事故の発生原因や状況が整理されるまでに所要の期間を要したものであり、その間に当該職員については退職しているものでございます。
退職者に対しまして処分はできませんので、結果として懲戒処分等は行っておりません。
○議長(渡辺務君) ほかに質疑ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 質疑もないようですので、
総括質疑を終結します。
それではここで暫時休憩といたします。
午後1時14分 休憩
────────────────────────
午後2時28分 開議
○議長(渡辺務君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りします。ただいま石井志郎議員ほか6名から決議案第1号が提出されました。
これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 異議なしと認めます。よって、決議案第1号を日程に追加し、議題とすることに決しました。
────────────────────────
決議案第1号
○議長(渡辺務君) 日程第5、決議案第1号を議題とします。
ただいま議題とした決議案は、お手元に配布の決議案一覧表のとおりですので、朗読を省略します。
────────────────────────
提出者の説明
○議長(渡辺務君) ただいま議題とした決議案につきまして、提出者の説明を求めます。提出者、14番、石井志郎君。
〔14番 石井志郎君登壇〕
◆14番(石井志郎君) それでは、決議案の提案理由を説明いたします。
決議案第1号の説明を申し上げます。
今、この時間でも、ウクライナにおいてロシアによる侵略行為が行われております。自分の国を守るために、ウクライナの皆さんは今必死に戦っております。そのとき我々が何ができるかということを考えた中で、この決議案を発議させていただきます。よろしくお願いいたします。
我が国は、これまでウクライナの民主主義の回復と安定化を図るため支援を行ってきた。
こうした中、2月24日、ロシアはウクライナへの軍事侵攻を開始した。これは、国際法や国連憲章に違反し、国際社会ひいては我が国の平和と秩序、安全を脅かすものであり、断じて容認できるものでなく、強く抗議する。
国においては、国際社会と連携し、あらゆる外交手段を駆使して、ロシアの軍事侵攻の停止と即時無条件での撤退、平和の実現に向け行動するとともに、在留邦人の安全確保や国民生活にもたらす影響への対策に万全を尽くすよう強く求めるものである。
以上、富津市議会として決議するものです。
皆様の御賛同よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺務君) 説明は終わりました。
ただいまの説明に対する御質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 質疑もないようですので、質疑を終結します。
お諮りします。ただいま議題となっております決議案第1号につきましては、
委員会付託を省略し、直ちに全体審議といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 異議なしと認めます。
それでは、討論、採決をします。
決議案第1号 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対する決議について、討論に入ります。
反対討論はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) 賛成討論はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(渡辺務君) それでは、討論もないようですので、討論を終結し、直ちに採決します。
決議案第1号を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(渡辺務君) 起立全員です。よって、決議案第1号は原案のとおり可決されました。
────────────────────────
散 会
○議長(渡辺務君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了しました。
次の本会議は、3月22日午前10時から会議を開きます。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。
午後2時32分 散会...